量り売りのメリットとデメリットを知ろう

量り売りとは、必要な量を必要なだけ量って売る/買うという消費スタイルです。

現代は、すでに量ってあるものを小分け/個包装されたものを買うというスタイルが定着しています。
とても便利でいろいろな利点はありますが、それに伴う問題点も指摘され始めています。

分量

あらかじめ分量が量られていることにより、量る手間がないという点では便利です。
しかし、必要な量を買えないため、余った材料で別の料理を考えたり保存するための段取りが必要になります。

一方、量り売りで必要な分量を買うことができれば、余分な材料のことを考える必要はありません。
しかし量るという手間がひとりひとりに発生することになりますから、作業する人の時間や手間がかかることになります。

容器

量って買う場合には、お店が袋やトレイ、パックなどを用意してくれることもあります。
しかし、量り売りのメリットのひとつは、使い捨てのゴミを減らせることです。
容器がたとえプラスチックであっても、再利用することで使い捨てのゴミを減らすことができます。
プラスチック以外にも、アルミや陶器、ガラスなど様々な容器があります。

理想ではこうした容器を自宅から持って行くことになりますが、個包装されたものを買うことに慣れた私たちは、なかなか自宅からボトルやトレイなどを持って行くことを忘れがちです。

保管

自宅から持ち込んだ容器に商品を入れた場合、商品の性質や容器によっては衛生面などでリスクが高まることがあります。
多くの場合には腐ったりカビが生えるなど、雑菌等が原因によるものです。
生鮮食品の場合にはこうしたリスクが高まりますが、乾物や日用品の場合には比較的扱いやすいものが多くあります。
今回の洗剤も、水が入っているため保管状態によっては腐る可能性もありますが、一方で分量をこまめにすることによってその可能性を低くすることもできます。

 

量り売りが広まらない理由は、消費者と店舗の手間が発生すること、様々なリスクを考えていかなくてはならないことにあります。しかしよく見れば、すでに量り売りで売られているものはたくさんあって、お米やお肉、お惣菜、ワイン、みりんや醤油やお味噌などもお店によっては取扱があります。

洗剤も少しづつ量り売りのものがでてきていますが、せっかくですから、地球に負荷をかけないやさしいものであってほしいですよね。せっかくの量り売りでプラスチックを減らそうとしているのに、石油由来の洗剤であってはちぐはぐです。

量り売りは単に量の問題ではなく、地球へのやさしい想いを込めたライフスタイルです。プラスチックへの意識から石油に依存しゴミに溢れる社会を、みんなで変えていくムーブメントでもあるのです。